神戸に外国人観光客が少ない理由と今後の展望を徹底解説
こんにちは。すきま案内人こまちです。
神戸の外国人観光客が少ないと感じたことはありませんか? 大阪や京都と比べると、街なかで見かける外国人旅行者の数がなんとなく少ない気がする……そんな印象を持っている方は多いかもしれません。
実際に「神戸の外国人観光客が少ない理由はなんだろう?」「インバウンド回復の流れに乗れていないの?」と気になって検索してみた方もいると思います。神戸の国際的な知名度、インバウンド需要、観光資源の魅力、訪日外国人の周遊ルートの選び方——こういったキーワードが頭に浮かんできた方に向けて、この記事はぴったりだと思います。
私自身、神戸という街のことが大好きで、港町ならではの雰囲気や食文化に何度も魅了されてきました。だからこそ、「なぜもっと外国人に注目されないんだろう」と考えることもあって、いろいろ調べてみたんです。
この記事では、神戸の外国人観光客が少ないとされる背景にある要因を整理しながら、今後どうすれば改善できるのか、観光振興の展望まで丁寧に解説していきます。
- 神戸の外国人観光客数の実態と他都市との比較
- 外国人観光客が少ないと感じる具体的な要因
- 神戸ならではの隠れた魅力と観光資源のポテンシャル
- 今後のインバウンド誘致に向けた展望と対策の方向性
神戸に外国人観光客が少ないと感じる理由とその背景

「神戸って外国人が少なくない?」そう感じた経験のある方は多いはず。でも、その感覚はただの印象なのか、それとも数字でも裏付けられているのか——まずはその実態をしっかり見ていきましょう。
他の主要都市との外国人観光客数の比較

まず大前提として、神戸の外国人観光客数は決して「ゼロ」ではありません。コロナ禍前の2019年時点では、神戸市を訪れた外国人延べ宿泊者数は一定数に達しており、アジア圏からの来訪者が多くを占めていました。ただ、2020年以降のコロナ禍による激減からの回復という点では、全国の主要観光都市と比較して遅れ気味という見方があります。
たとえば東京・大阪・京都は、訪日外国人に対する認知度が圧倒的に高く、旅行ガイドブックやSNSへの露出量も多いですよね。初めて日本を旅行する外国人が「どこに行こうか」と考えたとき、まず浮かぶのは東京と大阪、そして京都というルートが定番です。
神戸は関西圏に位置していながら、この「定番ルート」に入り込めていないのが現状だと感じます。関西空港から大阪を訪れた旅行者が、日帰りで神戸に立ち寄るケースはありますが、神戸を「宿泊先」として選ぶ外国人はまだ多くないのかもしれません。
観光庁が公表している「宿泊旅行統計調査」のデータを見ても、外国人延べ宿泊者数において神戸市は大阪市や京都市と比べて大きな差があります。これは認知度の差だけでなく、ホテルのキャパシティや観光インフラの充実度とも関係しています。
(出典:観光庁「宿泊旅行統計調査」)
国際的な知名度と情報発信力の差

神戸の国際的な知名度について正直に言うと、「知る人ぞ知る」レベルにとどまっているのが現実だと思います。ファッション、ビーフ(神戸牛)、港町という要素は、海外でも一定の認知を得ていますが、それが「ぜひ神戸に行きたい!」という行動につながっているかというと、まだ弱い部分があります。
情報発信の観点では、英語・中国語・韓国語などの多言語コンテンツの量と質の差が影響しています。SNS上での発信力も、東京や大阪と比べると見劣りするのが実情です。
ポイント:情報発信の差が集客力の差になる
観光客、特に個人旅行者(FIT)は、旅行前にSNSや旅行系ウェブサイトで情報収集をします。Instagramで神戸の写真が少なかったり、TripAdvisorでの口コミ数が少なかったりすると、旅行先の候補から外れてしまうことも珍しくありません。情報発信の量と質が、そのまま集客力に直結するんです。
また、ターゲット層へのアプローチが十分でないという課題もあります。神戸は「おしゃれな港町」「食の都」といったイメージを持ちやすい街なのに、それを訴求するコンテンツが各国の旅行者に届いていないとしたら、もったいないですよね。
観光の「目玉スポット」と周遊コンテンツの不足

神戸には魅力的なスポットがたくさんあります。異人館街、北野、南京町、メリケンパーク、六甲山、有馬温泉——並べるだけでも豊かな観光資源があることがわかります。ただ、正直なところを言うと、「ここに行かないと神戸に来た意味がない!」と言えるほどの「圧倒的な目玉スポット」が少ないのも事実です。
京都には清水寺や金閣寺、東京には浅草や渋谷スクランブル交差点という、世界的に知られたシンボルがあります。神戸にも港の夜景や異人館といったアイコンはありますが、「わざわざ神戸まで足を運ぶ理由」として外国人に強く響くかというと、もう一歩強化が必要かなと感じます。
周遊ルートの観点でも、神戸市内だけで1泊以上滞在したくなるようなモデルコースが少ないという指摘があります。大阪からのアクセスが良すぎるがゆえに、「ちょっと日帰りで行ける場所」になりやすいというのも、外国人の宿泊数が伸びにくい一因かもしれません。
| 比較項目 | 神戸 | 大阪 | 京都 |
|---|---|---|---|
| 国際的な知名度 | 「神戸牛」「港町」で一定の認知はあるが限定的 | USJや道頓堀など世界的に有名なスポット多数 | 世界遺産・和文化の代名詞として圧倒的な認知度 |
| 目玉スポット | 異人館・北野・メリケンパークなど複数あるが突出なし | USJ・道頓堀・黒門市場など集客力高い | 清水寺・金閣寺・伏見稲荷など世界的ランドマーク多数 |
| 多言語情報発信 | 整備中だが他都市比でまだ少なめ | 比較的充実している | 充実しており外国語ガイドも豊富 |
| 大阪からのアクセス | 電車で約30分(日帰り圏内) | —— | 電車で約15〜30分(宿泊先として選ばれやすい) |
アクセスと受け入れ環境の課題

関西国際空港からのアクセスという点では、神戸は決して悪くありません。リムジンバスやポートライナーを使えば1時間前後で市内中心部に到達できます。ただ、乗り換えの複雑さや、わかりやすい案内表示の多言語対応が不十分な部分があると、外国人旅行者にとってのハードルになりえます。
市内の交通についても、神戸市営地下鉄・JR・阪急・阪神・ポートライナーなど複数の路線が走っており、使いこなせると便利なのですが、初めて訪れる外国人にとっては複雑に感じることもあるようです。
補足:神戸空港という選択肢
神戸には神戸空港(マリンエア)もあり、2025年以降の国際化に向けた議論が進んでいます。国際便が就航すれば、直接神戸にアクセスできるルートが生まれ、インバウンド誘致に大きなプラスになるでしょう。今後の動向に注目です。
宿泊施設の多様性という点でも、外国人観光客のニーズに合った価格帯・スタイルの施設が、他の大都市ほど豊富ではない部分があります。高級ホテルから格安ゲストハウスまで幅広い選択肢があれば、より多様な旅行者を呼び込めますよね。
競合都市との差別化ができていない現状

神戸が抱えている難題のひとつが、「大阪・京都と比べてどう差別化するか」という点です。神戸は大阪の西隣に位置しており、関西観光の拠点として大阪・京都に来た旅行者が神戸に立ち寄るパターンが多い。それ自体は悪いことではないのですが、「神戸が目的地」ではなく「神戸が寄り道」になってしまうと、経済効果や宿泊者数の増加につながりにくいんです。
たとえば神戸が「洗練された港町」「西洋文化と和文化が交差する街」「食とファッションの街」というブランドを確立できれば、それ単体で訪れる価値を感じてもらえるはず。でも今はまだそのブランドイメージが外国人旅行者に浸透しきっていないという感じがします。
日本全国でインバウンド誘致に力を入れている都市は多く、北海道・沖縄・広島・金沢なども強力な競合です。神戸がそのなかで独自のポジションを取るには、「神戸でしかできない体験」を言語化して発信することが鍵になります。
神戸の外国人観光客を増やすための展望と神戸の魅力再発見

課題があるということは、逆に言えば伸びしろがあるということ。神戸にはまだ十分に活かしきれていない魅力と可能性が山ほどあります。ここからは、外国人観光客を増やすための具体的な方向性と、神戸本来の魅力について掘り下げていきます。
神戸が持つ隠れた観光ポテンシャル

神戸という街のユニークさは、「異文化が自然に溶け込んでいる」点だと私は思っています。明治・大正期に多くの外国人が居留したことで生まれた北野異人館街や、中華街として知られる南京町、さらにはインドや西洋の文化が交差する独特の食文化——こうした歴史的な背景は、「本物の異国情緒を体験できる場所」として外国人にも刺さる要素になりえます。
また、神戸牛は世界でも屈指のブランド牛として知られており、食通の外国人旅行者にとっては「本場で食べる神戸牛」は十分な訪問動機になります。スイーツ文化も発達しており、洋菓子の老舗が多い街としての顔もあります。
神戸の強み:外国人にアピールできる観光資源
- 北野異人館街——西洋文化の歴史的建造物が密集するエリア
- 南京町——本格的な中華街としての食文化体験
- 神戸牛——世界的ブランドの和牛を本場で味わえる
- 有馬温泉——日本最古の温泉地のひとつとして知られる
- 港の夜景——日本三大夜景にも選ばれた美しい景観
- 六甲山——自然とアートが融合したユニークな体験
リピーターの外国人旅行者にとっては特に、定番観光地を巡り終えた後に「もっとディープな日本を体験したい」というニーズが高まります。そういった層には神戸のような「まだ混み過ぎていない、でも魅力的な街」が刺さりやすいんです。
情報発信の強化とブランディングの方向性

神戸の外国人観光客を増やすうえで、最も効果的な手段のひとつが情報発信の強化です。具体的には、多言語(英語・中国語・韓国語・タイ語など)でのウェブコンテンツ・SNS発信・動画制作を充実させることが挙げられます。
特に近年の旅行者は、InstagramやYouTube、TikTokなどで旅先を決める傾向があります。「神戸の夕暮れの港」「異人館の石畳」「神戸牛の鉄板焼き」——これらはビジュアルとしての訴求力が高く、上手く発信できれば一気に認知が広がる可能性を秘めています。
インフルエンサーマーケティングも有効なアプローチです。各国のフォロワーを持つ旅行系インフルエンサーに神戸を体験してもらい、その感想や映像を発信してもらうことで、リーチできる層が大幅に広がります。
ブランディングのキーワード候補
「洗練された港町」「食とファッションの街」「異国情緒と和の融合」「知られざる日本の宝石」——こうしたメッセージを一貫して発信することで、神戸独自のブランドイメージが定着していきます。
体験型コンテンツと周遊ルートの整備

観光スポットを「見る」だけでなく、「体験する」コンテンツの充実が今後のインバウンド戦略には不可欠です。たとえば以下のような体験型コンテンツは、外国人旅行者の満足度を高め、SNSでの自発的な情報発信にもつながります。
体験型コンテンツの具体例
- 神戸牛の調理体験——本場の黒毛和牛を自分で調理してみる体験は、食文化への興味が高い外国人旅行者に大人気
- 異人館での文化体験——明治時代の外国人居留地の文化を、建物の中から体験できるガイドツアー
- 酒蔵見学・灘の酒文化——灘五郷は日本有数の酒処であり、日本酒の醸造工程や試飲は外国人にも大変人気が高い
- 六甲山でのアートと自然体験——六甲ミーツ・アートなど、自然の中でアートを楽しむイベントは独自性が高い
- 有馬温泉での湯治体験——日本最古の温泉地として外国人の関心も高まっている
周遊ルートの提案という点では、「神戸1日モデルコース」「神戸2泊3日の旅」といった、神戸市内で完結する魅力的な旅程を多言語で提案することが効果的です。大阪や京都との組み合わせルートを提案するのではなく、「神戸単体で来る価値」を示すルート設計が重要です。
受け入れ環境と利便性のさらなる向上

外国人旅行者が快適に神戸を楽しめるための受け入れ環境整備も、インバウンド誘致には欠かせない要素です。
まずWi-Fi環境。公共スペースや観光施設での無料Wi-Fiは、外国人旅行者にとってほぼ必須のインフラです。スマートフォンで地図を見たり、SNSに投稿したり、翻訳アプリを使ったりと、Wi-Fiがあるかどうかで旅のしやすさが大きく変わります。
キャッシュレス決済の普及も重要です。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応する店舗が増えることで、外国人旅行者が現金の不安なく買い物できる環境が整います。
案内表示の多言語化も継続的に進める必要があります。駅構内や観光施設だけでなく、路地裏の飲食店や地元の商店にも、シンプルな英語や中国語のメニュー・案内があるだけで、外国人旅行者の安心感はぐっと高まります。
注意:受け入れ環境の整備は継続が大切
多言語対応やWi-Fi整備は一度やって終わりではなく、継続的な維持・更新が必要です。古くなった情報や壊れた設備は、むしろ旅行者の信頼を損なうリスクがあります。民間と行政が連携しながら、継続的に環境を磨き続けることが大切です。
行政・観光協会・民間の連携強化

インバウンド誘致を本格的に進めるには、行政(神戸市)・観光協会・民間事業者(ホテル・飲食店・交通機関など)が一体となって動くことが不可欠です。バラバラに発信しても効果は限定的で、一貫したメッセージを統一されたブランドイメージのもとで届けることが、認知度向上につながります。
海外の旅行会社(OTA含む)との連携も重要です。Booking.comやExpedia、KKdayなどのプラットフォームに神戸の観光情報や体験コンテンツを登録し、旅行者が「神戸でできること」を容易に見つけられる状態を作ることが大切です。
また、MICE(国際会議・展示会・企業イベントなど)の誘致も、外国人の来訪者数を増やす有効な手段です。ポートアイランドには神戸コンベンションセンターなど大型施設があり、ビジネス目的の来訪者を増やすポテンシャルを持っています。
神戸の外国人観光客が少ない現状を踏まえた今後の可能性

ここまで見てきたように、神戸の外国人観光客が少ないと感じられる背景には、コロナ禍からの回復途上という側面、他の主要観光都市との認知度の差、そして情報発信・観光コンテンツ・受け入れ環境の課題が複合的に絡み合っています。
ただ、これらの課題は「改善できるもの」でもあります。そして、神戸にはそれを補って余りある魅力と独自性があります。
特に今後、神戸空港の国際化が実現すれば、直接神戸にアクセスする外国人旅行者が増え、インバウンド誘致に向けた大きな転換点になる可能性があります。また、日本全体の訪日外国人数が増加傾向にあるなかで、「定番ルートから少し外れたユニークな目的地」として神戸が注目される機会も増えてきています。
リピーターの外国人旅行者や、落ち着いた雰囲気を好む旅行者、食や文化に深い関心を持つ層——こうしたターゲットに神戸の魅力がしっかり届けば、「神戸の外国人観光客が少ない」という状況は確実に変わっていくと思います。
神戸の観光振興についての最新情報や公式な統計データは、神戸市の観光に関する公式ページでも確認できます。行政の取り組みや最新の施策を参照しながら、動向を追っていくのも面白いと思いますよ。
まとめ:神戸のインバウンド可能性は十分にある
- 神戸の外国人観光客数はコロナ禍から回復中だが、主要観光都市比で遅れ気味
- 認知度・情報発信・観光コンテンツ・受け入れ環境に課題がある
- 神戸牛・異人館・港の夜景・有馬温泉など、外国人に響く観光資源は豊富
- 多言語発信の強化・体験型コンテンツの充実・神戸空港の国際化が今後の鍵
- 行政・観光協会・民間が連携した一体的な取り組みが誘致のカギ
神戸は、知れば知るほど魅力が増す街です。外国人観光客にとってもそれは同じはず。「少ない」という現状をネガティブに捉えるのではなく、「まだまだ伸びしろがある」と前向きに解釈して、これからの動きに期待したいなと思います。
最後に一点だけ。この記事で紹介した数値や制度的な情報は、あくまで執筆時点での一般的な内容に基づいています。観光統計や行政施策は変動することがありますので、最新の正確な情報は神戸市や観光庁の公式サイトをご確認ください。
